
photo: familymwr
ドル円、ようやく下がり始めました。日足レベルでは38.2%戻し78.42があっさり達成されていまい、フラクタルサインが出るのが間に合いませんでしたね(DownerFractalが出るのは明日)。
中国での反日デモがひとまずピークアウトを迎えたり、日銀の追加金融緩和が発表されたりするなど、ファンダメンタル的な説明材料も十分で、ここからは週末に向けた欧米の動きに注目です。
こうしたファンダメンタルな動きに配慮が必要な場面になってくると、
より長い時間足を見ながらの慎重な対応が重要になってきます。
スキャルピングには、月足や週足といった長い時間足はそれほど大切ではないという意見もありますが、私は賛成できません。なぜなら、長い時間足で出る売買シグナルの方が強力だからです。
今回は、その理由を説明したいと思います。
一度持ったポジションはなかなか離さない
画像はドル円にGMMA(Guppy Multiple Moving Average)といわれるインジケーターのロングとショートの2種プロットしたものです。GMMAはダリル・ガッピーさんという投資家が考案したチャートで、EMAの12本の組み合わせで出来ています。
青は長期投資家を表し、EMA:30、35、40、45、50、60の6本で構成
赤は短期投機家を表し、EMA:3、5、8、10、12、15の6本で構成
となっています(インジケーターによって赤と青が逆転している場合もあります)。
トレード手法はトレンドフォローでもカウンターでもいろいろな使い方があるので、詳しい説明は割愛しますが、
MT4トレーダーとして有名な「しろふくろうさん」による手法は以下のとおりです。
・赤色の投機筋リボン > 青色の投資家リボン → ロング(買い)
・赤色の投機筋リボン < 青色の投資家リボン → ショート(売り)また、投機筋、投資家とも短期の移動平均線が長期の移動平均線より上にある場合(ゴールデンクロスの状態)はロング、逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線より下にある状態(デッドクロスの状態)でショートとなります。そして、6本の移動平均線がねじれたら、トレンド転換のサインとなります。
GMMAをご覧いただいて分かるように、長い時間足を見て長期戦を挑んでくる投資家軍団は①資金量が豊富②一度持ったポジションはなかなか離さない―という特徴があります。当然、損切りラインも余裕があり、多少の上下変動ではビクともしません。
この長期目線の投資家軍団の存在こそが、本記事のタイトル「長い時間足で出る売買シグナルの方が強力な理由」のキモです。つまり、長い時間足でシグナルが出る状況は、投資家軍団の参戦もしくは撤退を意味する場合が想定され、チャートの潮目ががらりと変わる可能性があります。
時間的節目と価格的節目に注目
長期投資家には輸出入業者や保険関係の実需筋も含まれますので、億単位のお金を動かしてきます。スキャルパーはなす術がありませんね。いうなれば「子ども同士でBB弾銃を使ったサバイバルゲームをしていたら、米海兵隊が実弾でなだれ込んでくる」という感じでしょうか。
一般的には決算期前、年度初めと年度末、ボーナスやクリスマス商戦といった季節変動に加えて、四半期決算やゴトオビ、月曜日、金曜日などいわゆる時間的節目と、ジャスト○○円という価格的節目が長期投資家軍団が動き出すトリガーになるとされますので、日頃から長い時間足でチャートを見るようにして、投資家の動きに注目しておくのをオススメします。
