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安倍政権誕生へ。ドル円で気を付けるべき今後の3ポイント

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photo: i-eye

神岡(@fxkamioka)です。

野田前首相の「やりましょう!」解散から1カ月超。12月16日に開票された総選挙で日本はまた進路を逆方向へ切り始めました。

圧勝の選挙結果を受けて、年内に安倍政権が誕生する見通しですが、以前の民主党政権誕生時の高揚感や期待感はありません。「仕方ないな」という消極的選択の結果だったという見方がどんよりと漂っていて、来年夏の参院選まで安倍首相が持つかどうかも定かではありません。

とりあえずは今後、金融緩和を進めて、公共事業をじゃんじゃん起こして景気づけていくアベノミクスのお手並み拝見といったところですね。

私、個人としては経済ってとても御しがたい生き物だと思っているので、アベノミクスが成功するかどうかは五分五分と踏んでいますが、FXトレーダーとしては、こうした転換期はかき入れ時でもありますので、今回は、安倍政権誕生から来年初に向けて気を付けたいドル円の3ポイントをまとめてみました。

1:基本的には円安圧力

安倍氏の目論む経済対策は、大型金融緩和で市場にじゃぶじゃぶ円をばらまくスタイルです。円がたくさんあると円の価値は当然下がります。

日本経済の仕組み上、政府・日銀は「出の部分(お金どれだけ刷ってばらまくか)」と「入の部分(税金どこからどれだけ取るか)」の部分しかコントロールできないので、まずは「出の部分」のバルブを開くという政策ですね。

2:短期的には当然ブレもある

年末から年初、そして年度末に掛けては日米企業双方のレパトリエーション(レパトリ)があります。レパトリは「母国環流」などとも言われますが、海外での企業活動の成果を自国へ戻す動きのことで、12月決算が多い米企業は毎年11~12月、3月決算が多い日本企業は2~3月にかけて、母国通貨が強くなるという傾向があります。よって、短期的にドル、円が一時的に強弱が乱暴な動きをする場合があります。

3:どうなる米国「財政の崖」

オバマ大統領が再選されてからずっと付きまとっている「財政の崖」問題も気がかりです。史上最大規模の大増税と大幅な歳出削減といわれており、与野党協議が不調に終わり、来年1月に米経済がこの崖に突き落とされれば、GDP3~4%のマイナスは必至といわれるほどの破壊力を持っています。

おそらくは得意の先送り戦法で現実的な妥協点を見いだすは思いますが、ギリシャのことを笑っていられるレベルではありません。日本も他人事ではありませんね。

いずれにせよ、ドルの総本山アメリカさまも爆弾を抱えた状態なので、アベノミクスによる緩和策も有効性で不透明感があるのは確かです。じわじわと上がったドル円がオバマ大統領の緊急演説でズドーーーンと下がるという事態も想定しておかなくてはいけないと思います。

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