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「人民元でFX」がちょっとだけ恐くなる話

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神岡(@fxkamioka)です。

2012年6月から中国の人民元と円を直接取引する制度が始まりました。
(FX業者ではセントラル短資が取扱を7月から開始しましたね)。

昨年は「くりっく365」が人民元、インドルピー、韓国ウォンの取引を始めており、凋落するドル、ユーロを尻目にアジア通貨の可能性にも注目が集まるようにもなりました。

日中の国交は激しく炎上中ですが、FX商品としての人民元は魅力があるような気もします。ですが…。今回は「人民元の複雑な事情を知るとちょっと恐いかな」と思える話です。

直接は買えません

CNY

人民元は中国国内では「人民幣」と呼ばれますが、海外取引では「Chinese Yuan」の頭文字を取って「CNY」と表記されます。この「CNY」は当局の厳しい通貨管理により、中国居住者や企業など、中国本土内だけ取引が認められていて、普通のFX商品としては買えません。

NDF

そこでSBI証券などは、現物受け渡しの伴わない先物取引「NDF」(Non Deliverable Forward)を使って、仮想的にFX商品の通貨ペアとして提供しています。「NDF」はもちろん「CNY」と連動していますが、将来の人民元の上昇と下落の期待値(プレミアム)が加わりますので、人民銀行の公示レートとの乖離が生じます。

CNH

さらに、忘れてはいけないのが「CNH」(Chinese Hongkong)です。CNHは中国当局が香港に2010年に設立した海外投資家向けの人民元(オフショア人民元)で、NDFよりはCNYに近い動きをしますし、スワップポイントも付きます。セントラル短資やカカクコムが扱っている人民元はこのCNHです。

切り上げの恩恵はドルだけ

しかも、このセントラル短資とカカクコムの「CNH」は円建て、ドル建てに分かれています(カカクコム=ドル建て、セントラル短資=円建て)。中国経済に減速感が漂ってくるまでは、各国がこぞって「人民元は切り上げを」と圧力をかけていましたが、この切り上げというのは「対ドル」の話です。切り上げを見越して「今のうちに人民元を買っておこう」という時は「ドル建てのCNH」の一択となります。

流動性が悪すぎる人民元

人民元、かなり複雑ですね。すべては「国家の管理下にあり、硬直的で流動性が極めて低い通貨」だということです。株であれば、企業規模が大きくなって成長していくという投資の楽しみもありますが、通貨は成長しません。流動性が高くて自由で透明な通貨がある中で、あえて不透明な部分を抱える人民元を選ぶのはリスクが大きく恐い気がしますが、いかがでしょうか。

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